テント倉庫をレンタルしたい

製造業や物流業を営むうえで、「短期間だけ追加の倉庫スペースが必要」という状況に直面することは珍しくありません。工場の建て替えや改築時に一時的に物を置く場所が必要になったり、繁忙期に備えて材料や製品を一時的に保管するスペースが欲しくなったり、その理由はさまざまです。

この記事では、テント倉庫をレンタルする際のメリットとデメリット、さらにはリースとの違いについてご紹介します。

テント倉庫をレンタルするメリット

設置費用やランニングコストを抑えられる

テント倉庫をレンタルするメリットは、そのコストパフォーマンスの高さにあります。サイズに応じてレンタル料金は異なりますが、一般的にリーズナブルな価格設定となっていることがほとんど。短期間の使用を考えている場合には、購入するよりもはるかに経済的です。

使用後の維持費や管理費といったランニングコストが発生しない点も、レンタルならではのメリットと言えるでしょう。

工期が短くすぐに使用できる

テント倉庫は迅速に設置できるのもメリットのひとつ。簡易的なものであればわずか1週間程度で設置が完了します。プレハブその他の倉庫だと、規模によっては2週間から1か月程度の設置期間を要することも。テント倉庫ならその工期を大幅に短縮できます。

急ぎで追加の倉庫スペースが必要な際には、テント倉庫のレンタルが特に推奨されます。シンプルな設計のおかげで、必要がなくなった際の撤去も迅速に行える利便性の高さも魅力的です。

契約期間を柔軟に設定できる

テント倉庫のレンタルは、その柔軟な契約期間も大きなメリット。リース契約が年単位で結ばれるプランが多いのに対し、レンタルでは月単位での契約が可能です。テント倉庫の利用期間が一年に満たないケースや、一時的に必要な場合に高いコストパフォーマンスを発揮します。

都合のよい契約期間でコストを抑えつつレンタルできるため、利用目的に応じた選択肢として有効と言えるでしょう。

事務処理の手間が少ない

テント倉庫をレンタルするもうひとつのメリットは、事務処理の手間が格段に少ないことです。レンタル料金は賃貸料として経費を計上できて、物品自体を資産として管理する必要がありません。もちろん減価償却の手続きも不要です。購入時に必要となる償却経理事務や固定資産税の申告・納付事務、損害保険への加入など、煩雑な事務手続きから解放されるのは、会計上や運転資金の管理においても大きなメリットと言えます。

また、建築工事における資材倉庫として利用するなら建築確認申請が不要な点も、現場の作業が減らせるありがたいポイントです。

テント倉庫をレンタルするデメリット

レンタル期間によってコストが高くなる

利用期間によってはリースの方がコストパフォーマンスに優れるケースがあります。長期間にわたってテント倉庫を使用する予定なら、リース契約の方が安くなるのが一般的です。

レンタルできる規格・サイズが限られている

レンタルはプランから製品を選ぶ必要があり、特定のサイズや形状の要望に応えにくいといった点もデメリットでしょう。仕様変更やオプションの追加は可能ですが、その分コストが増加するためなかなか変更はしにくいもの。購入やリースと比較して、本当に便利で得なのかしっかりと検討する必要があります。

リースとの違いは？

リース契約とはリース会社がテント倉庫を買い取り、顧客は使用料を払ってテントを使用する契約のこと。一定期間が経ったあとはリース会社から買い取ることが可能なのが、レンタルとは異なる点です。

基本的にリースは長期契約が前提で、年単位でのサービスプランが多く見られます。リースの中途解約は原則として不可能か、高額な解約費用が発生する場合があります。レンタルではおおよその利用期間を見越して契約すれば、中途解約の必要がなく経費に無駄が出ません。このように、契約期間の柔軟性をもてることが、レンタルとリースの大きな違いと言えます。