設置場所を自由に変更できる移動式テント倉庫は、可動式テントのひとつです。テント脚部の接地面にキャスターを取り付けて、移動を容易にしているテントで、使用しない時は解体してコンパクトに保管することも可能。利便性の高いテントでさまざまな場所で活躍しています。
工事現場で作業スペースを移動するケースでは、移動式テントを活用するとスタッフの負担を軽減可能。また、悪天候時には休憩所や作業場所としても利用できる使い勝手のよさも大きな特徴と言えます。
レールに沿って伸縮させるタイプのテント。倉庫自体をジャバラのように畳んで収納でき、必要な時だけ広げられるのがポイントです。
この方式は、限られたスペースを効率的に使用したい場合や、大型車両の出入りが頻繁にある場所での使用に適しています。
開閉式テント倉庫では、屋根部分が開閉可能な構造になっており、シートの開閉にはレール式、ワイヤー式、電動式など、さまざまな方法があります。
このタイプのテントは、天気や季節の変わり目など外部環境の変化に応じて内部の空気を新鮮に保つことができるメリットがあります。また、自然光を取り入れたり、雨水や雪を防いだりすることも可能。レストランのテラス席やカフェ、スポーツ施設、資材保管用の一時的な倉庫など、多目的に活用できるのが特徴です。
移動式テント倉庫は、そのシンプルな構造がコストを抑える大きな要因です。骨組みとシートだけで構成されているため、通常のテントよりも安価で手に入ります。
本体や部品が軽量で、建設プロセスもシステム化されているため基礎工事が少なくて済むのもメリットです。これにより工期が短縮され、人件費を含めた全体の建設コストを大幅に削減可能。鉄骨構造の倉庫を建てる場合と比較すると、そのコスト効率の良さが際立ちます。
移動式テント倉庫なら、保管したい重量物がある場所を倉庫に変更できます。テントを移動させるだけで済むので、重量物をフォークリフトやクレーンなどで移動するといった手間が省けて相当な労力を削減可能。重量物の搬出入時にはテントを移動すればよく、収納も同様で作業効率が大幅に向上できます。
可動式テントは設計自由度が高く、限られたスペースでも設置可能です。通常の倉庫では建築が難しい狭い敷地でも、テント倉庫なら適したサイズを選べて問題なく対応できます。シンプルな構造のため余計なスペースをとらないことも、土地の有効活用に寄与するポイント。使用しない時は移動や撤去が容易であるため、倉庫以外でも土地を活用できるのが魅力的です。
そのシンプルな膜構造は、台風や大雨、大雪などの悪天候により破損や倒壊のリスクが高くなるのがデメリットです。特に移動式のテント倉庫は固定式に比べて耐久性に劣るため、定期的なメンテナンスと天候の変化に合わせた対策が必要になります。
テントのサイズが大きくなると重量が増加し、移動式の場合だとキャスターへの負担が大きくなります。重いテントを動かすにはより多くの力が必要なので、大型サイズが必要な用途には適していないケースも。大規模なテントが必要な際は、対応可能なタイプや規模についてメーカーや取扱店に相談することが推奨されます。
【選定条件】
2023年2月15日時点のGoogle検索「テント倉庫 メーカー」(全11P,101件)で公式HPが表示された38社の中から
・日本膜構造協会の正会員、工場認定を受けている
・全国対応を公式HP上に明記している
4社をピックアップして紹介しています。