一般的な建築物と比べて、テント倉庫は鉄骨フレームとテント膜のみのシンプルな構造で建てられています。そのため、プレハブ建築やシステム建築よりも安価で、短期間での建設が可能。そのメリットとデメリットを紹介しています。
テント倉庫の基本施工は、基礎工事・鉄骨組立工事・生地張り工事の3つ。照明設備による電気工事など、オプションの工事がなければ、施工期間は最短で1週間と短いです。構造がシンプルなだけでなく、構造適合性判定が不要で、自社一貫体制で請け負っている会社が多くあることも工期が短い理由になっています。
骨組みに融通がきくので、三角形などの変形地でも敷地に合わせた設置が可能。形状に合わせて自由に設計できます。しかも、テント倉庫は軽いので、基礎が小さくても建設が可能です。また、テント倉庫は不要になった際の解体も簡単で、一時的な収納や別の場所に移すのも難しくありません。
一般的な建築物と比べて、テント倉庫はシンプルな構造で材料費がかからず、工期が短く作業工程も少ないため人件費も安くすみます。また、透光性の高いシートを選べば、日中は照明がなくても作業できる明るさを確保できます。壁面や屋根の一部などをカーテン仕様などにすれば、適度に明かりと通気性がとれ、光熱費などのランニングコストを抑えられます。
テント倉庫で使われているシートは、紫外線などの外部からの影響で劣化していきます。特に屋根は紫外線を常に浴びており、悪天候でシートを痛めてしまいやすいので注意が必要です。
また、物が当たって破れたり、外から切り裂いて侵入されるなどのリスクもあります。製品によって異なるものの、10年を目安に張替えが必要です。
テント倉庫は夏は暑く、冬は寒くなります。季節によっては寒暖差などで倉庫内部に結露が発生し、収納物に影響してしまうことも。ベンチレーターなどの換気設備を設置することで、倉庫内の換気や結露防止などに役立ちます。
テント倉庫は敷地の形状に合わせて短期間で建てられるなどのメリットがありますが、10年を目安に張替えが必要で外部からの影響で劣化が左右されるなどのデメリットも。建てやすさや費用面だけでなく、運用時のこともイメージすることで、最適なテント倉庫が建てられます。
画像引用元:高島公式HP
(https://tak-sheethouse.jp/)
画像引用元:太陽工業公式HP
(https://www.tentsouko.com/guide/)
画像引用元:岸工業公式HP
(https://www.kishikogyo.co.jp/)
画像引用元:山口産業公式HP
(https://membry.jp/)
【選定条件】
2023年2月15日時点のGoogle検索「テント倉庫 メーカー」(全11P,101件)で公式HPが表示された38社の中から
・日本膜構造協会の正会員、工場認定を受けている
・全国対応を公式HP上に明記している
4社をピックアップして紹介しています。