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テント倉庫の膜材料の選び方

テント倉庫を建てるとき、骨組みと同じくらい大切なのが「膜材料(シート)」の選定です。膜材料は建物の安全性や快適さ、耐久性にも関わる重要な要素です。

この記事では、テント倉庫で使われる膜材料の特徴や防炎と不燃の違い、そして選ぶときに気をつけたいポイントを分かりやすく解説します。

テント倉庫の膜材料ってどんなもの?

テント倉庫に使われる膜材料は、「織物(基布)」にコーティングを施した複合素材です。とても軽くて扱いやすく、柔らかくてしなやかなので、曲線的なデザインに適しています。

また、自然光を通す性質があるため、倉庫内が明るくなり、照明コストの節約にもつながります。汚れが付きにくい加工がされているものや、遮熱性・紫外線カットなどの機能がついた膜材もあるので、使用目的や場所に合わせて選ぶことができます。

防炎膜材と不燃膜材の違い

膜材料には「防炎」と「不燃」の2種類があり、それぞれ認定の基準や素材の性質に違いがあります。

防炎膜材は、燃えにくい性質をもつ素材で作られており、小さな火が触れてもすぐには燃え広がらず、自己消火性があるのが特徴です。日本防炎協会による認定を受け、消防法に基づいて使用されます。主に火気使用の可能性がある屋内外施設や仮設建築物などに適しています。

一方、不燃膜材は、ガラス繊維などの無機材料を基にした、より高い耐火性能をもつ素材です。高温下でも燃えにくく、万が一火災が発生しても、有害なガスを発生させにくく、変形や損傷も起こりにくいという特性があります。不燃膜材は建築基準法に基づき、国土交通大臣の認定を受けて使用されます。性能が高いぶん、防炎膜材に比べてコストは高めです。

生地選びで押さえておきたい4つのポイント

1.保管物の種類

倉庫に保管する物が可燃性か不燃性かによって、選ぶべき膜材料が変わります。たとえば、紙や木材、布製品、プラスチックなどの可燃物を保管する場合は、火災リスクに備えて不燃膜材を使う必要が出てきます。

鉄やガラス、陶器などの不燃物を扱う倉庫であれば、防炎膜材で対応できる可能性もあります。

2.建設地の防火指定

テント倉庫を建てる場所がどのような防火地域に指定されているかも重要なポイントです。防火地域や準防火地域、建築基準法で定められている22条区域など、それぞれのエリアに合わせた防火性能が必要になります。

たとえば、22条区域では屋根に不燃材を使用することが義務づけられている場合もあります。事前に建設予定地の区分を調べ、それに合った膜材料を選びましょう。

3.延焼の恐れ

倉庫が隣接する建物や道路に近接している場合、「延焼のおそれのある部分」として扱われる可能性があります。こうした場所では、建築基準法により不燃膜材の使用が義務づけられているケースもあるため注意が必要です。敷地の境界線や道路との距離を含めて、どこにどの膜材を使うべきかをしっかり検討しましょう。

4.テントの構造

テント倉庫が固定型か、あるいは開閉式の可動タイプかによっても、適した膜材料は変わってきます。ジャバラ式やスライド式のような動きのあるテントには、柔らかくて折り曲げに強い防炎膜材が向いています。不燃膜材はガラス繊維が含まれていて硬さがあるぶん、繰り返し曲げるような用途には不向きです。

組み合わせ使用もOK

膜材料は、倉庫のすべてに同じものを使わなければいけないわけではありません。たとえば、延焼のリスクがある場所には不燃膜材を使い、それ以外の場所には防炎膜材を採用するといったように、部位ごとに使い分けることもできます。安全性とコストのバランスを考えながら、必要な部分にしっかり対策していきましょう。

膜材料に加えたい機能性

より快適で効率的な倉庫を目指すなら、膜材が持つ機能性にも注目してみましょう。

たとえば遮熱性に優れた膜材を使えば、夏場の室内温度上昇を抑えられ、エアコンの負担を軽減できます。防汚加工が施された膜材なら、汚れがつきにくく、清掃やメンテナンスの手間を減らすことが可能です。

また、透光性のある膜材であれば、日中は自然光を取り入れて明るさを確保できるため、照明にかかる電気代の節約にもつながります。さらに、紫外線カット機能がついた膜材は、保管物の劣化や変色を防いでくれるため、繊細な物品を扱う際にも安心です。

まとめ

テント倉庫の膜材料を選ぶ際は、建設地の環境や保管する物の種類、テントの構造など、さまざまな要素を総合的に考慮することが大切です。「防炎」と「不燃」の違いを正しく理解したうえで、それぞれの特徴を活かしながら、求める性能に合った膜材を選びましょう。

迷ったときは、経験豊富な施工業者に相談するのもおすすめです。地域の規制や現場の条件を踏まえたうえで、最適な膜材を提案してくれるはずです。

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